逆境におかれている今、ZoomやTeamsなどオンラインツールを活用した様々な取り組みがなされていますが、やはり痛烈に感じるのは「コミュニケーション」の難しさでしょう。
しかし、コミュニケーションする力は訓練で育んでいくことができます。
この記事では、オンラインツールのひとつであるZoomを利用して、楽しみながらコミュニケーション力を鍛える方法をお伝えします。
- 宇宙飛行士の話
- オンライン・トレーニング
- JAXAの宇宙教育教材
宇宙飛行士の話
生死にかかわる過酷な環境で仕事をする宇宙飛行士たちは、日頃から様々な訓練を通してコミュニケーション力に磨きをかけています。
例え宇宙で仕事中にトラブルが発生したとしても、冷静に自分たちの状況を分析し、あらゆる手段を駆使して、的確に情報を伝えようとします。
もし音声が途絶え映像回線だけが使えるとしたら、身振り手振りで状況を伝えるでしょう。もし音声だけが使えるとしたら、言葉だけで目の前で起こっていることを話すでしょう。
そこで!
オンラインでこんなトレーニングはいかが?
先日ふと思い立ち、家族でこんな取り組みをしてみました。
それはZoomを使って別々の場所からコミュニケーションを取ってみるというもの。
テーマは「図形を言葉だけで伝える」ゲームです。
始める前に、ウチは6人家族なので、古いノートパソコンやスマホなど家中にある通信機器をかき集めました。そして各機器にアプリをインストール。みんな興味津々です。
今回は自分がホスト役で、このゲームの趣旨を説明。
続けて、用意した図形の特徴を自分の言葉を使って表現していき、家人には、その言葉をたよりに手元の紙に図形を書いてもらいました。
そして答え合わせで各自が見せてくれたのがこちら。

ちなみに、事前に用意した図形はこちら。

見事に大失敗。
でも振り返りで、どのような言葉が良くなかったのか、どう表現すればよかったのか、深く考えることができました。
ポイントをまとめるとこんな感じ。
- 図形を要素に分解し、各々の関係を明らかにする。
- 図形の特徴を的確に表現する。
- 図形間の関係を的確に表現する。
- 伝える順序を工夫する。
- そしてなにより「相手に伝わる表現」を考える。
ちなみに、今回はお互いに映像で顔を見ながらやりましたが、映像をミュートして音声だけ聞こえるようにするとさらに面白いでしょう。
このゲーム。家族からはとても評判が良かったです。
そして「文章を書く力も付きそう」という意見もありました。
JAXAの宇宙教育教材
実はこれ。私がJAXA在職中に手掛けた宇宙教育教材のひとつです。
JAXAの教材では、パズルを使って図形を並べるだけなので、もっと手軽に楽しめると思います。
以下に、JAXA宇宙教育センターの教材ページを記載しておきますので、ぜひご覧ください。
※初めてアクセスするときは利用許諾の確認があります。
あと、こちらは教材と一緒に使う動画です。
YouTube動画
JAXA 星出彰彦宇宙飛行士とコミュニケーション力をきたえよう!
最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。これからも宇宙教育に役立つ情報を発信していきます。
(この記事はnoteのリライトです。)